沖縄で暮らしていく上で注意すべき“ハブ咬傷”について解説したいと思います。
ハブの毒ってどんなもの?
ハブが持っている毒は、神経毒と壊死毒(出血毒)の2つで、咬まれるとこれらが同時に体内に入ってきます。
神経毒は、その名の通り神経に作用して、痺れ・麻痺・呼吸困難を引き起こすもので、壊死毒というのは、皮下出血・心臓への負担を起こすものです。
神経毒しか持っていないヘビもいますが、ハブは神経毒・壊死毒の両方を持っています。
ちなみに、二つの毒を両方とも持っているヘビは、ハブの他にガラガラヘビ・まむしなど。
対して、コブラなどは神経毒しか持っていません。コブラ使いがコブラを扱えるのは、神経毒だけであれば少量ずつ身体に入れることで慣らしていくことが出来るからなんですって。
アルコール・麻薬などの神経に作用する薬物を継続的に摂取すると、徐々に耐性がついて効きが悪くなるのと同じですね。
まぁ、砂漠のコブラ使いでもない限り、こんな知識は必要ないかもしれませんが(笑)。
ハブ咬傷を負った時は…
咬まれたのがハブである可能性が高い場合、すぐに大声で助けを求めましょう。
車で早急に病院へ搬送してもらうことが重要です。
また、可能ならば吸引器、なければ口で毒を吸い出しておきましょう。毒は飲み込んでも問題ありません。ハブの毒はあくまで血管に入った場合にのみ問題になるものなのです。
もし、病院に着くまで時間を要するようであれば、ハブ咬傷より心臓に近い位置を軽く縛っておきましょう。血流が完全に止まるほど強く縛ってはいけませんし、15分に1回程度は少し緩めてください。あまり血流を止めすぎると良くありません。
沖縄で暮らしていくなら、ハブ咬傷の知識は必須!看護師として働くのであれば、なおさらです。
もし、プライベートでハブ咬傷を負った人に出会っても、冷静に対処できるようになっておきましょう。医療関係者は、そういった場合に頼りになる存在でなければいけませんからね。